大河ドラマ 『花燃ゆ』みてますか?
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最終更新日:2015/01/15
素浪人 混迷の日々
NHK大河ドラマ『花燃ゆ』が始まった。
第三話は早くも黒船が来るらしい。
主人公のふみの大ファンである。失礼!ふみじゃなくて井上真央!ふみは今からかな?
それはどうでもいいとして・・・
ふみの二番目の亭主になる楫取素彦は、今、小田村伊之助の名で姉のひさの旦那になろうとしていますね。楫取素彦(小田村伊之助)は徳山藩とも縁があるんです。しかし、きっと、徳山藩はこのドラマには登場しないでしょう。
徳山の行政は、文化にあまり興味がないようで・・・徳山の歴史・・徳山藩・・等々に関わろうとしない・・・?。だいたい、何故徳山の名を捨て周南市になったんだ!合併の為?愚痴はよそう。しかし、今は今、もっと、積極的に『花燃ゆ』の観光にアプローチすればいいのに・・・ま、それもおいといて・・・。
幕末、幕府側のいわゆる俗論派に殺害された七人。徳山殉難七士だが・・その一番の年長、リーダー役であった本城清。
本城清は幕末、楫取に手紙を送っている。
同じく弟の殉難七士のひとり、江村彦之進もその手紙の中で萩本藩(俗論派)に注意を促し、また情報を楫取に提供している。
しかし、その後、萩野山獄に投獄されるのだが・・・。
また、本城清の墓碑の銘文は、楫取素彦が刻んでいるのである。徳山藩と楫取素彦がいかに関わったかはわかろうというもの。
徳山藩は、萩本藩と共に日本を動かしたんだよう!
本城清の墓碑銘文を紹介する。
素浪人が墓碑から写し取りました。
読みにくい所もありました。間違いがあったらお許しください。(… せわ〜ない!)
本城素堂 墓碑銘文
徳山藩士本城君墓碣銘
本城君名斐字仲章號素堂江村忠韶氏第二子母本城氏外叔無子養君
嗣本城氏本城氏累世居徳山仕毛利氏列騎隊弘化季中為近侍邑藩主
毎往来江戸安政甲寅辤職補興譲館訓導萬延庚申藩主近同族毛利元
運第二子以為世子擢君為近侍兼文學師範文久癸亥藩主大擴張攵藝
舉君為政府兩人役兼學校教授攝学長之職参政府之機密十一月辤學
職矣元治之初藩主罹疾久不視事奸邪之徒乗隙結私黨以恣威福八月
矯命褫奪君之官職命親族禁侘人之會見尋而拘幽校内之空舎除族以
投獄令屠卒看守之妻子亦拘繋親族之家停稱其姓慶應乙丑一月奸黨
命屠平将毒殺君怪之曰藩制無罪因賜酒之例今日之酒不知自何屠卒
強辦曰今日行政始之式官以特恩所賜君雖知其詭計不必爭之佯飲曰
以覆地上是以得免毒殺間数日屠卒又来報曰官減死一等處流刑君曰
傅官命必依吏人爾輩無傳命之理矣屠卒曰傳命當在到配所之時今以
便宜達其旨焉耳君固知其詐欺然己有所決不必爭也遂至新宮海邉絞
殺之奸黨秘死埋死體遠石海沙中死時四十一慶應乙丑二月近親得其
死之實請遺體葬無量寺境内門人建石其上後明治維新録君死國事特
賜位記且列国祀嗚呼余往年與君在安積氏塾因余深識君君資性温厚
在官清廉尤存心民事到處少民悦服有循吏之聲平素好讀書經史文章
雖以専門名家者恐有不及焉安政年間與令弟彦之進遊学九州所交多
有為之士而其言論觸奸黨之疾忌亦不少蓋君之禍原因於此亦不可知
如令弟江村氏余之在京都數往来談時事而亦死毒刄矣今距君兄弟死
始五十季當艸此文懐舊之情有不可禁者因作銘曰
元治之變國無綱維正邪顚倒奸臣私有為之士殺戮無遺天運循環反
正有時豺狼屏跡妖雲復披濱﨑之瀕海清樹蕤志士之績永存此碑
貴族院議員従二位勲二等男爵楫取素彦撰
水清院温與王白居士
次回、江村彦之進が楫取に送った手紙を紹介する。