刀匠 宮入法廣
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最終更新日:2014/09/25
素浪人 混迷の日々
東京の福間家の方々が来徳され(来徳・・以前、周南市は徳山市であった・・今でも、この言葉は生きているのでしょうか?死なせてはなりませぬ!)9月18日、周南市野上町の居酒屋『竹の第』にて会食した。18日のブログに紹介した通りだが・・藤原氏にこの日のブログを指摘されたように、詳しく紹介していない人のひとり、刀匠の宮入法廣氏を今日はあらためて紹介する。
宮入法廣・・・日本を代表する刀鍛冶である。将来、人間国宝になられるであろう期待されている刀匠である。
詳細は日本職人名工会
長野県無形文化財宮入法廣
福間家に伝わる徳川家ゆかりの幻の刀がある。そう、幻・・・今は存在していない。ところがその刀の絵が残されていた。下記の図である。
福間二男系第15代福間壌(ゆたか)氏の祖父孝作氏が、代々伝わってきたこの刀を、昭和18年四男の駿(まさる)氏に譲った。駿氏は軍刀に作り替え保管していたが、戦後まもなく留守中に諸事情があって養子先の父、竹下信嗣氏が切断、廃棄処分してしまった。竹下信嗣氏には徳川家とゆかりのある由緒ある刀、ということを知らされていなかったのが不運であった。こうして刀は消えたまま、現在に至ったのである。
昨年7月のある日、東京より福間五男系第12代梅田守(福間元辰)氏が大成寺を訪ねられた。そのおり、素浪人が呼び出され、梅田氏を紹介していただいた。翌日、徳山の福間家に保管されている刀剣類(9月19日のブログ参照)を梅田氏が持ち帰り修復されるため、素浪人がそのお手伝いをした。実はその時の、その錆びた刀が1年後、上記の幻の刀に変身したという訳である。宮入刀匠の技の賜物である。光栄にも宮入刀匠とお会いすることが出来、また、この貴重な刀を拝見する誉に接することが出来た。
左より梅田守氏、福間壌氏、徳山毛利家第12代二男毛利就圀(なりくに)氏、徳山毛利家第14代当主毛利就慶(なりよし)氏、大成寺住職堀江一道氏
会食の前に15分ほど刀を紹介!の予定が1時間以上宮入氏の話しに夢中になった!その後は、お察しの通り宴会になり候!