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小説『沢瀉の紋章の影に』連載始める!

公開日: : 素浪人 混迷の日々

幕末、一方的に堺町御門の警衛を解かれた長州藩は、台頭していく幕府勢力に追い詰められていく。遂に京に於いて、長州藩及び徳山藩を含むその支藩は日本を揺るがす大事件を起こした。いわゆる禁門の変である。しかし、負け戦となり長州征伐となる中、徳山藩においては内訌が起こり、幕府に従順する俗論派と革命をおこそうとする正義派との争いが日増しに大きくなっていった。そして、正義派は次第に窮地に追いやられていく。

この小説は、その騒乱の時代、児玉源太郎の姉ひさ、その夫、浅見家より児玉家に養嗣子となった児玉次郎彦を中心に、当時の徳山を舞台にした、徳山殉難七士の悲劇の物語である。

作者は吉田紗美子。徳山藩士西洋砲術指南役兼﨑橙堂の曾孫にあたり、清明の俳人兼﨑地橙孫の長女である。大正15年/1926年7月29日下関生れ、平成21年/2009年10月13日永眠。下関高等女学校卒、樟蔭女子専門学校一年修了。昭和19年/1944年に結婚、主婦生活を送りながら、『素直』『作文』同人として活動。小説『感情のウェイヴ』は第42回芥川賞(昭和34年/1959年下期)の候補に挙がる。その他『検断・国光利兵衛の答弁』『投げ与えられた一銭』など多数。本書『沢瀉の紋章の影に』は昭和60年度放送文学賞受賞作品である。これより五回にわけて、当「毛利徳山藩.COM」の「書籍」の項に掲載していく予定である。なお、原稿は、同人誌『作文』編集発行者秋原勝二氏にもご了解をいただいた兼﨑地橙孫顕彰会会長兼﨑人士氏より提供していただいた。乞うご期待である!

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