古志小源太

古志小源太　[1770－1849]
諱信雄。假名小源太。士行。徳山藩士25石二人扶持、中小姓、剣豪。

父、徳山藩士25石中小姓、古志門治信福。母、徳山町野村政右衛門娘。
小源太、寛政10年(1798)、父信福、隠居につき家督を相続する。
徳山藩では玉井一貫に槍術、剣術を習う。
江戸では剣を岡田吉利、槍を平田弥清に学びて共にその術を窮めて帰り子弟に授く。
県文書館所蔵の譜録に「無方芸術出精抜群及上達候。江戸修業。文化2年5月15日御道中御次不寝壱人役相勤苦労仕尚皆勤仕候ニ付銀五枚拝領」とある。

無方流剣術槍術、種田流槍術、神道無念流剣術指南役。
小源太の門に入るもの一千二百余人という。

嘉永2年(1849)3月20日卒享年80。戒名英性院俊誉秀巌信雄居士。
福田寺に墓碑。碑文黒神直民撰。『徳山市史史料/下』に碑文全文掲載あり。

＜古志信邦＞　假名貞太、二代目小源太。種田流槍術師範。
信雄長男、母は池田作太夫祐将娘
明治9年(1876)10月13日卒享年68。

＜古志直庸＞　假名義人、佑。徳山藩士相川直方二男。
文久2年(1862)信邦養子家督相続。山崎隊、献功隊。
明治2年(1869)5月11日、函館戦争渡島国上山村戦死。享年37。
福田寺に墓碑。碑文黒神直民撰、中村春秀書。『徳山市史史料/下』に碑文全文掲載あり。また、富田永源山に招魂碑あり。

周南市金砂山福田寺（2013年撮影）