有福次郎

有福次郎　[1847－1868]
徳山藩士有福三郎左衛門郷敏二男、母は徳山藩士今田操保光妹。
名は徹、 仲名（明）、珉司。文久２年(1862)９月５日徳山藩士無念流剣術家山田仁内表教養子。
慶応3年(1867)11月世子毛利元功に随い山崎隊を引率し京師に入り戦功あり。大阪城受取方引受け。
明治元年(1868)3月元功に随い英国に行き病死せり。6月25日歳22歳なり。
郷敏長男太郎両人役相勤め、かつ御改正方尽力し、二男次郎洋行中死去の故を以て、父四代三郎左衛門へ明治4年(1871)7月28日3石９斗加増相なり。（『徳山名士墳墓掃苔録』兼﨑茂樹著）

1980年代英国においてセルビア人協会が墓地建設の為買い取った敷地内から日本人の墓碑4基が発見された。日本大使館に報告があり、現地滞在の日英関係史研究家大庭定男氏が各方面に働きかけ、その内のひとりが有福次郎と判明、また長州藩山崎小三郎も含め、すべての墓碑が保存された。日英友好協会が1998年に顕彰碑を建立、現在も守られている。サーレー州ウォーキングのブルックウッド墓地。
（在英日本国大使館web）

周南市営泉原共同墓地にある墓碑
墓碑銘に「遺髪を埋める」と記されている