中山伴七
徳山藩再興功労者 中山伴七
徳山藩再興に尽力をした人々の中で、「徳山御還附一件」の記録に運動資金の提供者として、その功績を認められている徳山町人古屋伴七がいる。
古屋はその屋号で、姓は中山、名は伴七といい、後に善右衛門と改めた。善右衛門は再興最大功労者奈古屋里人が京都に出て青蓮院宮家に寄寓し一人で苦心画策していた当時から、あるいは路銀を提供し、あるいは互いに機密を連絡しあった仲である。後には戸田佐右衛門らが里人の手足となって、専ら江戸・京都・大阪の間に活動したが、善右衛門はついに表面に立たず、最後まで陰の人として、利害を忘れ里人を助け、主家再興の後も身分を超越して終生里人との親交を続けた人物である。
『中山伴七とその一族』
栗﨑 健研究文 徳山地方郷土史研究42号
『徳山城下町の町人 中山伴七とその家歴』
神本正律研究文 徳山地方郷土史研究7号
中山家一覧 栗﨑 健 調査
中山家文書 中山義文氏より山口県文書館に寄贈
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最終更新日:2024/04/26