*

五卿登陸處

文久3年(1863)の「八・一八政変」後、勤王派の7人の公卿が京都を追われ、3隻の船に分乗して兵庫を船出して長州に向かった。1番船には三条実美、2番船には三条西季知・壬生基修・四条隆謌・錦小路頼徳、3番船には東久世通禧・沢宣嘉が乗り込んだ。

3隻とも三田尻まで直行する予定だったが、嵐のために3番船はかろうじて目的地についたものの、1番船と2番船は笠戸に1泊し、翌日に徳山の東浜崎に上陸し、陸路を三田尻に向かった。

この五卿が東浜崎に上陸したことを記念し、上陸地点(旧東浜崎)の近くに、大正2年(1913)に道源権治により「五卿登陸處」の石碑が建立された。

激動する幕末・維新の歴史を物語る大変貴重な史跡である。

(周南市教育委員会)

徳山港は、山口県の瀬戸内海沿岸のほぼ中央に位置し、周囲を笠戸島、大津島などに囲まれた天然の良港として古くから利用されてきた。近年では、その背後に形成された石油コンビナートをはじめとする臨海工業地帯を支える工業港として重要な役割を果たしており、昭和26年に重要港湾に、昭和40年には特定重要港湾、平成23年には国際拠点港湾の指定を受けた。

また、平成15年には、「総合静脈物流拠点港(リサイクルポート)」の指定を受け、平成20年には、全国初の「臨海部産業エリア形成促進港」に指定されており、バルク貨物輸送の効率化が図られている。さらに平成23年には宇部港とともに「国際バルク戦略港湾(石炭)」に選定されており、大型船舶での大量一括輸送により、我が国産業に必要不可欠な石炭を安定的かつ安価に供給する広域拠点港としての役割が期待されている。

― 時代とともに変わりゆく徳山港である。

1

 

2

 

五卿登陸記念碑がある晴海埠頭親水公園の徳山港風景

五卿登陸記念碑がある晴海埠頭親水公園の徳山港風景


公開日:
最終更新日:2014/08/17

no image
徳山毛利家14代就慶氏舞台デビュー!

毛利就慶氏のFacebookより。 よく似合って、カッコいいですね‼

→もっと見る

  • info@tokuyamahan.com
PAGE TOP ↑