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興元寺/大銀杏と悲運杉元宣の墓

万徳山興元寺

万徳山興元寺は、陶氏の後に野上庄を領有した杉元相が天正2年(1574)菩提寺として創建したものです。

元相は、大内氏の家臣で後に毛利氏の配下として諸所に軍功を立て、その嫡子元宣も野上庄に住み毛利輝元に仕えましたが、天正17年(1589)、不慮の死を遂げたといわれています。杉元相父子の墓所は、境内北側の墓地にあり、宝篋印塔二基が祀られています。昭和51年に市指定文化財(史跡)に指定されました。

また、同寺境内のイチョウは、市内最大のイチョウの雌木で、二箇所から「ちち」といわれる気根が垂れています。この木は県内でも巨樹に属する貴重なもので、平成6年に市指定文化財(天然記念物)に指定されました。

(周南市教育委員会)

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本堂

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市指定文化財(天然記念物)に指定されている大イチョウ 樹高38メートル 幹の太さ(根廻り)5.6メートル 幹の太さ(目通り)4.76メートル 徳山百樹にも指定されている。

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まるでお城のような興元寺である

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杉父子の宝篋印塔

この宝篋印塔は中世末期野上(ほぼ旧市内の範囲)の領主であった杉元相、元宣父子の墓です。

杉氏は大内氏に代々仕えた家臣で、陶氏滅亡後、毛利氏に帰順し弘治3年(1557年)から天正17年(1589年)までこの地を治めていました。元宣は天正17年に毛利氏に謀られて最期を遂げたといわれています。

この塔は本市に関係ある領主の墓として確認できるものとしては最も古く、また近世初頭の宝篋印塔の様式をもよく保ち、本市の歴史を知る上で大切なものです。

なお興元寺は元相が菩提寺として建立したもので、その後杉氏の追善供養をつづけているお寺です。

(周南市教育委員会)

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杉の森神社

毛利藩主が別荘を建てたところ、夜ごとに不思議なことが起こるので占ってもらうと、これは杉家の亡霊のたたりと言われたので、館の近く(乗兼)に宮を建て奉られました。明治17年に興元寺境内に移されましたが、鳥居の左側の柱に日月宮殿安楽而住、文久元年(1861)辛酉吉祥日と、右側の柱に神座鳥居入従此身、万延2年(1861)辛酉年3月吉祥と彫ってあり、灯籠にも文久元年辛酉吉祥日と彫ってあります。

社の中に「かみしも」のようなものが祭神として祭ってあります。5月9日に灯籠を立てて前夜祭があり、10日に祭りが行われています。

(岐山地区コミュニティ推進協議会)

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和田利右衛門

『新南陽市の民話と伝説』によると和田利右衛門は、徳山藩士で一五石取の持弓であった。

この利右衛門が寄進した石造物は、燈篭、鳥居、水船、宝塔等多様であり、東は高森から西は山口まで、山口県内30ヶ所の神社やお寺に及んでいる。また、この寄進は文政二年(1819)から文久二年(1862)まで、延々44年間にも亘って続けられた。

たかだか一五石取の下級武士が、莫大な費用のかかるこのような寄進をどのような訳あって行ったのかについては、次のような物語が伝わっている。

「ある夜、虚無僧姿の旅人が一夜の宿を乞うたために泊めたが、この男が大金を持っているのに目がくらみ、利右衛門は男を殺して金を奪い、死体を庭に埋めた。

以来、屋敷からは真夜中、異様なうめき声が聞こえ、次々とこの家に不幸が続き始めて、妻は発狂し、ついに狂い死にした。そして子供は疫病で死に、虚無僧を埋めた庭は雨が降っても不思議に土が濡れなかったという。

このうわさが殿様の耳に入り、利右衛門は免職となり、自宅に閉じこもったが、良心の痛みに耐えかねて、高僧を訪ね自分の罪と苦悩を打ち明けた。すると、高僧は私財を投げ出して、神社やお寺に寄進を続ければ、気も晴れて救われるだろうと教え、それによって利右衛門は前非を悔い、次々に寄進を続けたという。」

「和田利右衛門の石燈篭」は、一時の過ちとは言え、一生を懺悔に生きた人間の所産である。それはまたそれで尊い生涯であったとは言えまいか。
(徳山地方郷土史研究第9号清木素「和田利右衛門の寄進石造物の追跡」より)

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手洗鉢。興元寺境内にある杉の森神社入口にある。和田利右衛門盛房奉納。

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幕末、俗論派により殺害された「殉難七士」の一人、浅見安之丞の墓。

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江戸時代の書道の大家 浅見正敏 号巣雲の墓碑

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興譲館最後の教授になる第六代教授浅見拙逸の墓


公開日:
最終更新日:2021/02/11

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