色々威鎧
兜、大袖、籠手、胴、栴檀板(右脇前を守る)、鳩尾板(左脇前を守る)、筒臑当、面頬(顔を守る)、咽喉輪(顎下を守る)、佩楯(膝鎧ともいい、膝を守る)からなる。威が裾にいくほど紺の色が濃くなる紺裾濃となっていることから色々威という。籠手は鯰籠手、金具には菊の彫金が施されている。明珍派は轡師から甲冑師へと転じて発展。江戸時代には鍛造技術を顕示した甲冑を作る一方で、系図や家伝書を著わし、極折紙を発行するなどの宣伝に努めた。鎧と共に折紙も伝来しており、兜が宗政作、面類が宗時作と記されている。増田明珍宗政・宗時作。
<開府360年 凛-徳山毛利家より>
徳山毛利家蔵 周南市美術博物館寄託
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